空調・冷熱業界の専門紙「空調タイムス」でご紹介いただきました。
弊社製品「外調機+布製ダクトの空調システム」が空調・冷熱業界の専門紙「空調タイムス」でご紹介いただきました。
創刊 62 周年 空調タイムス社https://ac-times.com/ 2022 年 5 月 11 日付発刊 週刊 第2916号
記事全文
ほぼ屋外施設向け
外調機+布製ダクトの空調システム
気水工業 熱中症対策に新提案
空調・給排水設備工事、同保守管理を幅広く手がける気水工業(社長=寒川裕之氏、本社・神戸市灘区篠原南町3―2―12)は、屋根や壁はあるものの、扉やシャッターを全開にしているため屋外に近い環境にある施設(工場、物流倉庫等)向けにオールフレッシュ外調機(室内外一体型)と布製ホースダクト(防炎加工品)を組み合せた冷暖房空調システムの受注活動を開始した。 布製ホースダクトについては、関西に立地するダクト工事業界向けにOEM/PB(プライベートブランド)による受注生産販売に踏み切った。
同システムは、外調機を採用しているため設置が簡単で室外機置場や冷媒配管工事が不要。電源工事とドレン配管工事だけで済む。本来は屋外に設置するタイプだが、屋内に設置することで効果的に室内除湿を行えるという。大規模倉庫など4㍍を超える高天井を有効活用し、排熱部を床から2・5㍍程度まで高くして人が作業する高さ2㍍以内に熱風が降りてこない工夫をすることで効果的にゾーン空調を行えるとしている。 1㍍ロータリーノズル式吹き出しにすれば到達距離を 30㍍まで延ばせる。
外調機と並んで今回の冷暖房空調システムの要素技術である布製ホースダクトは、環境関連機器の総合メーカー、三協エアテック(社長=加来裕生氏、本社・大阪市北区)とBBeng(社長=尾子善一氏、本社・大阪市大正区)が2018年8月、屋外での仮設空調システムの共同開発に着手したことに端を発する。この共同開発は、2020年に開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピックにおける熱中症対策を念頭に置いたものだったという。2019年8月、大阪城本丸公園で屋外型外気処理空調機と布製ダクト試作品を組み合わせた仮設空調システムの検証実験を実施し、効果を確認。これ以後、同ダクトの実用化に向けた取り組みを展開していった。
実用化の道は平坦なものではなかったが、BBengは2020年9月、最後まで残った「防炎加工仕様」の課題解決にメドをつけ、布製ホースダクトの少量生産は日本国内、大量生産は中国工場に委託という形で生産体制を整えた。その後、三協エアテックは、日本のダンス・ボーカルグループ「EXILE(エグザイル)」のコンサート会場となった東京ドームの屋外グッズ売り場での同ダクトによる熱中症対策デモを行い、東京ドーム側から高い評価を得た。
気水工業では、「布製ホースダクトによる熱中症対策の新しいカタチとして普及を目指す」(技術部長・尾子信一氏)としており、建設会社、建築設備工事会社、建築設計事務所へのPR活動と並行してダクト工事会社向け受注生産・販売に注力している。販売に際して気水工業はシステム受注及び布製ホースダクトの単品販売に取り組み、三協エアテックはレンタル販売に特化し、布製ホースダクトの単品販売は行わない。
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